ケーシングというのは、英語で包装・包装材・外被・覆いという意味です。
建築では、パネルなどを使って空間を囲ったり、空調用のダクトを覆ったりする技術のことを指したりもします。
最近では工場の生産ラインを丸ごとパネルでケーシングすることで、生産効率を上げたり、衛生レベルを引き上げたりする手法も多くなって来ています。
オフィスや工場でのケーシングで得られる利点には様々なものがあります。
例えば大型マシンをケーシングすることで駆動音を抑え、騒音を解決したり、作業環境を向上させる事が出来ます。
空調用ダクトをケーシングすると、それだけで冷房や暖房の効率が上がり、余計なエネルギーコストを削減出来る場合もあります。
先ほども挙げましたが、生産ラインをケーシングすれば衛生面が向上し、大掛かりなクリーンルームを設置しなくても、高いレベルでの清浄空間を作り出す事も可能となります。
空間を限定し、その中だけを何らかの目的に特化したスペースにすることで、コントロールを容易にし、ローコストで作業の効率化を計ることが出来るわけです。
建築におけるパネルケーシングの技術は、様々な形で発展しています。
小さなものから大きなものまでケーシングすることで、塵埃や電磁波、熱、冷気、湿気など、環境によって遮断したい要素を高いレベルで排除することが可能となります。
音の問題も同様ですね。
騒音の問題も、広義的な意味ではケーシング技術が大きく貢献していると言えます。