冷蔵倉庫は農産物や畜産物、水産物、またそれらの加工品などを10℃以下で保管するための倉庫です。設置に関しては外壁強度の基準もありますし、耐火性能や防水性能も求められています。
保管温度帯には超低温、冷凍、冷蔵、常温があります。マグロなどは超低温の-40度以下、冷凍食品やアイスクリーム、魚介、畜肉などは-18度以下の冷凍、乳製品、練り製品などは-18度~+10℃の冷蔵、マヨネーズやチョコレートなどは5℃~18度の常温で保管します。
イワタニの冷蔵倉庫にはウレタン断熱パネルを使用しますが、パネルの厚みによって性能が異なります。たとえば、厚さが42 mmなら使用温度範囲は~ 5 ℃で、熱還流率は0.50W/ ㎡・ K 、厚さ150 mmなら使用温度範囲は~- 50 ℃、熱還流率は0.14W/ ㎡・ K です。熱還流率というのは部材の熱の通りやすさを示す値で、値が小さいほど熱が通りにくくなっています。断熱パネルの厚みは他にも50mm、75mm、100mm、120mmがありますが、これ以外の厚みでも対応可能なのでご相談ください。
断熱パネルはスーパーマーケットのバックヤード、食品の配送センター、ワインセラー、専門ショップのウォークイン冷蔵庫などに利用されますが、規格品だとそれぞれの設置場所に合わせるのが困難なので、パネルの形状や種類などを一から設計していく方法が望ましいです。冷蔵倉庫においてはドアハッチも重要な部分なので、その点に関しても高い技術とノウハウが必要になります。