断熱材は外の寒さや熱さが家の中に入り込むのを防ぎ、中の温まった空気や冷えた空気を外に逃さないようにする働きがあります。つまり、1年を通して快適に過ごせるようにするのに欠かせない素材です。一般住宅に使われる断熱材としてはガラス繊維でできているグラスウールや木質の繊維を利用したセルロースファイバー、羊毛断熱材などがあります。
従来の断熱の方法には、柱や梁などの外側に断熱材を張る外張り断熱と柱の間に断熱材を入れる充填断熱があります。この他に構造物の外側から留めつける断熱パネルもあります。断熱パネルは住宅でも工場でもオフィスでも屋内の温度管理に大きな影響を及ぼします。
断熱パネルにはウレタン断熱パネルの他に、不燃断熱パネルや不燃ハニカムパネルがあります。ウレタン断熱パネルは芯材にウレタンフォームが入っているので、熱伝導率が低く冷却効果が高くなっています。 また、気密性、防水性、防湿性、耐震性にも優れた構造になっています。
不燃断熱パネルは 国土交通大臣から不燃認定を受けている断熱パネルのことで、大型冷凍冷蔵倉庫を製作するような工場の外壁に使われます。不燃ハニカムパネルのハニカムというのはハチの巣という意味で、ハチの巣の構造を真似て作られたためこの名前がついています。軽量で強度もあり衝撃を吸収できる優れた構造になっています。-50℃の温度に長時間耐えられる断熱パネルもあるので冷蔵倉庫を設置することも可能です。