不燃・断熱パネルは建築材の一種で、建物内の温度管理に対して高い効果を発揮することで知られています。名前にもあるとおり、耐熱性と断熱性に優れているので、空調の力を借りることなく建物内の温度を一定に保つことができるのです。もともとはプレハブ建築により発展した技術で、現在の一般家庭の建築にも大きく貢献しています。山梨のイワタニは、このようなプレハブ建築を通してクオリティーの高いパネル製造の技術を培ってきました。
プレハブ建築の技術は、1941年頃から一般の住宅の建築に使われ始めました。戦前の日本は経済の発展が著しく、一般住宅だけでなく労働者向けの住宅が多く建てられました。プレハブ建築のコスパの良さと、生産と施工の簡単さによるスピード感が活きたというわけです。プレハブ建築の技術は、木造組立式住宅、パネル式住宅の誕生へとつながります。そして戦後は住宅不足の解消と住宅の不燃化の重要性が大きな課題となったため、これらの問題を同時に解決できるプレハブ建築はますます進化していきました。
現在では、不燃・断熱パネルは主流の建材です。性能も上がっていく一方で、さらにデザインのバリエーションも増えてきています。また、一定レベルの技術力と環境が整っていれば、高い水密性と耐風圧性を兼ね備えた、自然災害に強い建物を建てることが可能です。イワタニでは、このようなパネルを自社工場で製造しており、設計から施工までの過程を行っています。