ダクトというのは、簡単に言うと気体を運ぶための管です。
ただ、建築用語では同じ管でも「配管」と「ダクト」という言葉の使い分けをしていますが、簡単に言うと配管は漏れては絶対にいけないものを通すもの、ダクトは比較的簡易的でもOKなものです。
同じ気体でも、ガスは絶対に漏れてはいけないものなので「配管」、エアコンの空気や料理の煙などは、多少漏れても大問題にはならないので「ダクト」に通すわけです。
空調用ダクトは、暖房や冷房などエアコンによって部屋の温度調整を行うために、部屋の中の気体を出し入れするための通り道です。 エアダクトとも言いますが、ビルなどでは天井板を貼っているので、目にすることはあまり無いですね。
かなり昔に流行ったコンクリート打ち放しのビルなどでは、商業施設でも天井がむき出しになっていて、配線や空調ダクトがそのまま見えるスケルトン構造のところもあります。
ただ、本来であれば空調効率を考えた時に、空調ダクトはなるべく周りを小さな空間で囲ったほうが効率が良くなるので、スケルトンはあまり効率的とは言えません。
倉庫や工場などは一般的な顧客が出入りする場ではないので、ほとんどところで天井がむき出しになっていると思いますが、もし空調ダクトがむき出しになっているようであれば、パネルで覆って効率を上げることを検討されても良いと思います。
冒頭で書いた通り、空調用ダクトはそこまで厳密に漏れのないよう這わされているものではありません。 ダクト周りをパネルで覆うことで、空調効率を大きく向上させることが出来るのです。