クリーンルームというのはその呼び名からも理解できるように、一定の清浄度レベルになるようにしっかりと管理されて気密が保たれた部屋のことです。清浄空気を室内に送り込むことにより清浄度レベルを維持するので、空気中に存在しているゴミ・ホコリ・浮遊微生物などの混入を防ぐといった特徴があります。また、それ以外にも温度や湿度・圧力・微量ガス成分・静電気・微振動・電磁波など、様々な環境条件に関しても管理することができるといった特徴もあるのです。
しかし気密が保たれていることから、一度持ち込んで混入したものや室内で発生してしまったものについては、外に排出しにくいといった特徴もあると考えられます。その為運用するに当たっては、クリーンスーツやエアシャワーの使用により室内に持ち込まないこと、また室内で発生させないことが重要となります。発生したものに関しては素早く排出することができるルームを選択することが望ましいと言えるので、そうしたことについてはイワタニに一度ご相談くださいね。
ちなみにJISの定義により2つの種類があって、ひとつは工業品の製造工程で用いられるインダストリアルクリーンルームで、シリコンウェーハ・半導体の基板工程や組立工程・精密機械などが使用分野としてあります。もうひとつはバイオテクノロジーの分野において用いられるバイオロジカルクリーンルームで、医薬品製造・病院・食品・飲料・化粧品・宇宙産業・遺伝子研究などが使用分野として考えられます。