プレカット工法とは、あらかじめ切断するという意味で、材料をあらかじめ適切な形に切断してから改修や建築が必要な現場に持ち込むということです。プレカット工法のメリットはなんといっても工期の短縮が可能になるということです。また、あらかじめ適切な形に加工していくことでロス材の発生が最小限に抑えられ、施工現場で処理する必要がなくなります。
実際、イワタニではこのプレカット工法を取り入れてから一般的な建築工事と比べると、工期が約半分に抑えられました。しかも、工事費用も約2割程度抑えることができたのです。これまで職人が手作業で加工してきたものを、コンピューター制御で、図面通りに機械加工にすることで、品質が均一に保たれるというメリットもあります。
プレカット工法を実現させるためには、綿密な打ち合わせが必要です。まずは現場へ足を運び、実際に目で見て、さらにクライアント様と打ち合わせをします。設計と加工を自社工場ですべて行うのでスムーズに製作できます。すでに施工方法などは打ち合わせ済みですし、材料は加工してありますから、施工当日には、加工済みの材料を現場へ運び、パネルを組み立てるだけですみます。
商業施設や工場などの場合、改修工事を行っている間は生産性が落ちたり、営業できなくなるといった弊害がありましたが、工期を最大限短縮することで、従来の施工方法をとった場合と比べて、クライアント様の損失を最小に抑えることが可能になったのです。